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フリスタと柔軟性

ATWの基本 ”に書いたように、“基本的にATWは、ボールの最高到達点より、足を上げてまたがなければならない。”

PixyやFairyをする時のような例外はありますが、上記したことを前提とします。

ATWの時、ボールを蹴る位置は地表から約15cmぐらいではないでしょうか。

またぐときにボールの上縁は80cmまで上がっているとします。

5号球の直径が22cmなので、最高到達点までに、ボールは80-22-15=43cm上がっていることになります。

ボールの初速をV0(m/s)、重力加速度を9.8(m/s2)とすると、エネルギーが、1/2mv2=mghにより、

1/2×V0=9.8×0.43

V0≒2.90(m/s)となる。

ボールを蹴ってから最高到達点までに達する時間をT(s)とすると、

T=2.90/9.8≒0.30(s)になる。

ボールを蹴ってから再びボールに触れるまでの時間は、2T≒0.59(s)になる。

80cmで0.59秒

100cmで0.72秒

120cmで0.82秒になる。体が硬い私はこれぐらいが限界かも。

120cmでまたぐと、80cmでまたぐのと比べて、1.39倍、80cmでかかる時間の約4割もの時間を1回のトリックにかけることが出来る。

ATWの基本”で書いていたことでは、結局ボールが最高到達点に達するときに、足も上を抜けるので、実際に有効になるのはこれの半分の時間になる。

しかし、ここで今まで無しにしてきたことを覆すようですが、実際にはボールをカット、またはこすり上げるようにして、ボールが最高到達点に達する前に足を上をすり抜けさせることがある程度出来るので、この余裕の出来た時間を大部分利用できるようになり、成功率を上げることが出来る。

以上のことより、難易度の高いトリックは、より高い位置でまたぐほうがより成功させることが出来る。

また、高い位置でまたぐことが出来るとしても、柔軟性が低いとどうしても体が反り返り、体のブレが起こりボールを拾うときへのミスへもつながる。

さらに、柔軟性を上げると、高く上がってしまったボールをより多くまたぐことが出来るようになり、その後のタッチの回数を増やすことが出来て、練習効率を上げることにもつながる。

よって、フリスタにおいて体の柔軟性はかなり重要である。

2006.4.26

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